Webエンジニアは地方でこそ必要とされている

フリーランスのWebエンジニアが活躍していそうな場所といえば、都心の大手IT企業やベンチャー企業、スタートアップなどを想像するかもしれません。実際に多くのWebエンジニアが都市部の企業で活躍していますが、地方には眠っているチャンスがたくさんあります。

運用しきれない地方の現状

ブログやSNSなどを使えば誰でも情報が発信できる時代なので、地方の企業や個人事業主でもやろうと思えば情報発信そのものは簡単です。少なくとも、規模の大きな企業ならホームページはあって当然のもので、ホームページやSNSを上手に運用している個人のお店もたくさんあります。しかし、地方で事業を運営している企業や個人事業主の多くはWebサービスに対する関心が低いか、関心があってもどうすればいいかわからない状態です。世の中のIT化の波に早い段階で乗れた企業と出遅れた企業では、業績に大きな差が生じてしまうことがあります。昔から口コミ頼りの地域密着型でやってきたお店などは、ホームページやSNSなどがなくても特に困らないという事情もあります。
しかし、これからの時代、インターネット上で情報を発信していない企業はライバルにどんどん先を越されてしまうだけです。欲しいものやサービスを探したいとき、多くの人はスマホで情報をチェックするはずです。インターネットで探しても見つからないサービスは、いつまでたっても見つけてもらえないまま埋もれてしまうかもしれません。

地方にはチャンスがいっぱい

Webエンジニアにとって、地方は他のエンジニアがほとんど手をつけていない未開拓の地です。地方には仕事がないという話をよく耳にすると思いますが、Webエンジニアの手が地方にもっと入るようになればビジネスは活性化し、雇用を生み出す結果にもつながります。地方は地域とのつながりをとても大切にする傾向があるため、仕事を依頼するなら同郷の人に依頼したいという意識が根強いものです。遠くの都市部のWebエンジニアと同じ地域のWebエンジニアが同時に営業に来たら、同郷のエンジニアを優先してくれる確率はかなり高いです。もちろん、同郷であれば誰でもいいというわけではなく、求められていることに応えられるだけのスキルを持っていることが大前提です。人とのつながりを大事にする地方では、何よりも信用第一です。同じ地域の仲間として信用してもらうためには、地域に積極的に貢献し、つながりを大切にする精神がどうしても必要です。
フリーランスの場合、顔の見えない相手とビジネスライクに付き合うことも可能です。そのようなやり方を好む人にとって、地方での仕事は少し息苦しさを感じるかもしれませんが、一度仲間と認識してもらえば住みやすく働きやすい場所になるでしょう。