フリーランス歓迎の地域を厳選
移住者を歓迎している地方の中には、フリーランスの移住支援に力を入れている自治体があります。ここでは、鹿児島県奄美市、島根県、宮城県女川町についてご紹介します。
なぜフリーランスを支援するのか
人口が少ない地方が地域を活性化するためには、移住者を増やさなければなりません。大きな企業を誘致すれば人も増えますが、簡単に実現できるようなことではありません。そこで注目されているのがフットワークの軽いフリーランスです。フリーランスなら、インターネット環境さえ整備されていればどこにいても仕事が成立するため、地方への移住に適しています。自治体の審査が通れば仕事や住宅に対する補助があるので、移住を検討しているならフリーランスの移住を推進している自治体をチェックしてみましょう。
鹿児島県奄美市
自然豊かな観光地として有名な鹿児島県の奄美市では、島に大きな産業がなく人の流出も続いていることから、「フリーランスが最も働きやすい島化計画」を推進しており、2020年までに200名のフリーランスを育成することを目標に、奄美市オリジナルの教育プログラム「フリーランス寺子屋」や「島のフリーランス部」というコミュニティの形成をしています。
島根県
島根県が力を入れているのが、IT企業の誘致です。ソフトウェアやデジタルコンテンツ関係の業種なら、テナント賃料の半額の補助と航空運賃の半額の補助を受けることができます。賃料の上限は年間1,000万円、航空運賃の上限は年間200万円まであり、打ち合わせや取材等で出張するときの費用を大幅に削減できます。
宮城県女川町
宮城県女川町では、「勝手にフリーランス特区お試し移住プラン」を打ち出しています。宮城県女川町といえば、東日本大震災で甚大な被害を受けた土地として有名です。震災の影響で人口減少率は全国最高となってしまったことから、再起をかけてフリーランスの誘致で地域の活性化を促進しています。2016年にスタートした「勝手にフリーランス特区」では、女川町で5日から30日間の移住体験ができる「お試し移住プラン」が実施されています。このプランでは、住居と仕事と仕事場がフリーランスに提供されます。女川駅前にあるコワーキングスペースの利用料は無料で、仕事は提携しているクラウドソーシングを通して提供されます。